ゆるキャリママの暮らしの手帖

庶民派ワーキングママの雑記

コロナ禍のゆるキャリママ:子育て編

娘が昨年の春に小学生になった。

コロナ前は、私が仕事に行っているあいだ放課後をどう過ごさせるか、学童と民間学童を組み合わせて…一か月の費用はいくらくらいで…と必死に考えていたが、コロナのおかげで我が社も在宅勤務が無期限で認められ、放課後は学童一択でなんとかなりそうだということになった。

 

しかし、思い通りにならないのが子育て。想定外に娘が学校嫌いになってしまった。

保育園時代はほとんど行き渋りがなかったのに、1学期は週の半分は朝泣きながら通学していた。

友達もできたし、先生も優しいし、勉強がわからないというわけでもない。

ただ、毎日決まった時間に行って、決まった時間割で椅子に座って授業を受け、食べきれないほどの給食に、休み時間は校庭で体の大きい上級生が走り回るのをよけながら遊ぶ。

本人が言うにはとてもしんどいらしい。そしてとにかく家で好きなように過ごしたいらしい。

 

共働きの親としては、在宅勤務ができているとはいえ、毎日家に居られたんじゃ仕事にならない。

なんとか学校に行ってもらって、放課後もどこかで安全に過ごしてもらわなきゃ困るのだ。

1学期は学童でお友達とトラブルもあり、学童に行きたくないと泣くので、気分転換になればと民間の学童も併用することにした。東急の駅近民間学童だ。

はじめこそ喜んで民間学童に通い「ここなら19時までいてもいい。もっと行きたい」と言うほどだった。

2学期になったら民間学童の回数を増やそうかと真剣に検討していたが、夏休みになるとお家にいたいモードになり、学童も民間学童も嫌々行くようになった。

要はすぐ飽きちゃったわけだ。

10月にはコロナの影響で中止されていた区のBOPが再開して、クラスの友達とも放課後学校で遊べる機会が増え、むしろ「学童のほうがいい」とまで言うようになった。

あれだけお金の算段を立てて、なんとか毎日楽しく過ごしてほしいと考えていたのに、杞憂に終わった。

 

学童民間学童も行かせて良かったと思うのは、違うクラスの友達ができたことだ。

登校中や外出先で違うクラスの友達と出くわした時に挨拶している姿を見ると、「やるじゃん娘」と思う。私が小学生の頃は同じクラスしか交流がなかったから。

クラス替えしても同じクラスだった子以外にも何人か顔見知りがいるわけで、これはなかなか心強いと思う。

 

2学期の後半にようやく学校生活に慣れてきて、自信もついてきたようだ。今は朝が寒くて辛いようだが泣かずに登校している。

学校大好きとはいかないが、毎日学校で起きたことや友達の話をしてくれる。

やんちゃな男子や威張り女子への対処法もいろいろ考えているようだ。

 

一時期はぐずぐずして泣いてばかりで情けなく、不登校になるんじゃないかと心配したが、気の小さい娘なりに一生懸命考えて頑張っている。

まだまだ甘えん坊だが、着実に成長していると感じる。

もう少しで暖かい春が来るよ。一緒に頑張ろうね。

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コロナ禍のゆるキャリママ:会社が経営難編

話はコロナ前にさかのぼるが、2年前に私が勤める会社が資金繰りに失敗し、窮地に陥った。その半年くらい前から、上層部が金融機関ともめている雰囲気を社員も感じていた。

社員に向けての説明会があり、取引があった複数の金融機関に見放され資金がショートすること、給料が1か月遅延すると報告された。入社以来初めての遅延だ。

ただし、私の上司によると、これまでも綱渡りはしょっちゅうあって、上層部の給料遅延は度々あったらしい。

 

ほどなくしてメインバンクから助け舟が出て、会社は再建に向けて舵を切った。

役員報酬のカット、社員の給料1割カット、定年を過ぎての在職者・契約社員の給料の見直し、必要経費の見直し、そして事務所の引っ越し計画などなど…

引っ越しするんじゃないかという噂は社員の中でもあったが、金が無いのに引っ越しなんてできるわけないと思っていた。

ところが、もともと地価の上昇でオーナーから賃料アップを迫られていたことと、そこへパンデミックだ。

在宅勤務の導入で出社率は半分以下になり、当然これまでの広さは必要なくなった。

コロナがいったん落ち着いて緊急事態宣言が解除されたときには、社員に「在宅勤務でも仕事はできる」「もう元の勤務形態には戻れない」という意識が浸透していて、役員もその思いを汲んで在宅勤務を無期限で導入することになった。

そして、事務所スペースも賃料もスリム化を目指して、より賃料が安いエリアへの引っ越しが決まった。

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1度目の緊急事態宣言下では、いずれコロナが収束したらうちの会社は通常勤務体制に戻すのだろうと思っていたが、省スペース化したことで全員がオフィスで働くことは厳しくなった。

まさに「元には戻れない」である。会社の売り上げが大幅にアップして、もっと大所帯になって、広いところへ引っ越しが必要になるような状況にならない限り。

 

会社の経営状況はというと、金融機関への返済のリスケと給与・経費カット施策を経て、改善しつつあるという。

コロナの影響はあることはあったが、火の車なのはコロナ前からであって、それまでずさんな経営をしていた役員がいつの間にかコロナに責任を転嫁しているのが呆れる。

ともかく、底辺は脱したらしい。給料も元には戻ってはいないが上がった。

 

この何年かで、そんな会社に愛想を尽かし何人も社員が去っていった。働き盛りの優秀な人ばかり。

上層部は辞めていく社員の意見は聞こうとしないし、「嫌ならしょうがない」と開き直って顧みようとしない。

代わりの人材といっても、人材に投資できる資金もないし、そもそも投資する気がなくて、未経験者を安い給料で買いたたいて入れているようにしかみえない。

仕事柄いろいろな企業を見てるけど、人を大事にしない会社に未来はないと思うよ。

 

まあ、私はもういい。立派な会社になってほしいなんて思ってもないし。

自分のペースで仕事を続けて、在宅勤務ができて、ちゃんと給料さえ出れば、というのが本音だ。

でも、そのためには、まず会社が存続しなくてはならない。

結局は、毎日目の前のことに取り組んでいくしかないんだな。