ゆるキャリママの暮らしの手帖

庶民派ワーキングママの雑記

世田谷区保活備忘録 申し込み~内定編

認可保育園の申し込みは9月から始まっていたけど、9月出産の私は当然締切間近の申し込みを予定していた。

11月上旬になると認証園でも申し込みが始まった。

1園目は玉砕

1園目はホームページに申込み受付のお知らせがアップされて、メールで受け付けるスタイルだった。申込期間が数日間とか、とにかく短期間でうっかりしていられない。

メールに必要事項を記入して、それから簡単に志望理由、見学してどういう印象を持ったかなども追記して申し込んだ。

1週間たたないうちにホームページに当選番号がアップされて、あえなく落選。

抽選とはいえ、やっぱりがっかりする。夫に「やっぱりダメだったよ〜」と報告すると、「そんなにうまくいくわけないよ」とわかっているようないないような返事だった。

 

同じ頃、例の単願優先のアットホームな認証園も願書の配布を開始したので、いちおう受け取りにいった。

願書を見ると、A4用紙の裏面一面が志望理由の欄になっていて、なんだかげんなりしてしまった。まるで幼稚園じゃないか!

願書作成にすぐに取り掛かる気になれなくて、締め切りまで間際で寝かせることになった。

 

認可保育園の申し込み

12月初旬に、認可保育園の申し込みのために娘を連れて等々力の玉川総合支所を訪れた。

まだ2か月の娘を連れて外出することがほとんどなかったから、とにかくぐずらないようにとミルクをしこたま飲ませて出かけた。

申込み会場は庁舎の3階か4階かの大きめの部屋だった。横長のテーブルが並んでいて、職員とママたちが対面して手続きをしている。申込み期間の最後の週で、混雑していて廊下で順番待ちの列もできていた。

順番待ちの間に申込み書類に慌ただしく書き込んでいる人がいて、「大変なのはわかるけどちょっと余裕がなさすぎじゃない?」と思ってしまった。

書類の不備がある人もけっこういるようで、手続き中に誰かに電話で確認していたりして長引いている人もいる。

なんかね。。こういうことはきちんと準備しておいた方がいいよ。

もちろん職員の方々は公正に扱ってくれると思う。

でも私みたいな心の狭い人間だったら、同じラインで並んでいる人達の中で誰かを選ばなきゃいけないとしたら、面倒そうな人ははじいちゃうかな。

 

30分ほど待って、私の番が来た。滞りなく書類のチェックが終わって、最後に「この地域だと来年春に新設される園がありますが、こちらはいかがですか?」と聞かれた。

その情報は知っていたけど、自転車でも20分はかかりそうな場所だったので候補には入れていなかった。正直に「うちには車がなくて、生後半年だと自転車も厳しいと思いますので見送ります」と伝えた。

最終的に申込み書類の入園希望園の欄に書いたのは5つ。現実的に考えて今の家から通いやすいところだけ書いた。

通いきれそうにないところに決まっても困るだけだし、今の家の立地が気に入っていて保育園にあわせて引っ越すつもりはなかった。

それから、いわゆる「嘆願書」的なお手紙はつけなかった。 

点数で事務的に選別されるわけだし、うちは2人ともいちおう普通の会社員で、手紙に書くほどの特別な事情もなくて意味がないと思ったからだ。

 

認証保育園から内定が出た

認可保育園の申し込みが終わってから数日後、一通の封書が届いた。

11月に申し込んでいた認証保育園からの内定通知だった。

認証園の候補の中では1番に考えていた園だった。最寄り駅に近く、部屋はそれほど広くはないけど明るくて開放感があった。見学会では乳児たちが歌を披露してくれた。

見学会で配布された願書は、認可保育園の書類と同じような内容だったと思う。

保護者の仕事内容、通勤経路、通勤時間、園までの通園経路など。。確か単願か併願かを記述することになっていた。

願書と一緒に手紙も添えて提出した。手紙には園のどこに魅力を感じたか、経済的な事情もあり育休を切り上げて職場復帰したいこと、やはり経済的な理由で認可園を希望しているので単願はできないが、認可園に次ぐ候補として考えている、といったことを書いた。

 

選考方法は抽選なので、手紙は意味がないかもしれない。

でも認可園とは違って、認証園は各園が独自に選考するわけだから、もしかしたら思いが通じることもあるかもしれないと思って手紙を添えた。

奮起しただけに、内定通知をもらったときは飛び上がるほど嬉しかった。

認可園が落ちたとしても、とりあえず今年度の保活は終了だ。あの単願優先保育園の願書の裏面に、志望理由をびっしり書かなくていいんだ。すんごい解放感。

 

認可保育園一次選考は不承諾。そして...

1月下旬だったか、認可保育園一次選考の不承諾通知が届く。

どうせダメだろうと思っていたので、「フン、やっぱりね」くらいにしか思わなかった。やはり認証園が押さえられていたのが大きい。

4月になったら内定が出ている駅近の認証園に通わせて、私も職場に復帰するだろう。

上司にも復帰の意向を伝えて、娘の予防接種を済ませたり、自分と娘の生活リズムを少しずつ整えながら春に備えていた。

 

そして2月下旬のある朝、第2希望の園から私の携帯に直接入園内定の連絡が入る。

二次選考のことはほとんど忘れていて、駅近の認証園に通わせるつもりで生活のイメージをしていたので、とにかくびっくりしたのと同時に少し焦ってしまった。

その週の土曜に園で面接があって、1か月後に娘は保育園デビューした。

 

なぜ娘が認可保育園に入れたのか―。

うちの場合は夫婦2人ともフルタイム勤務。加点されるのは「就労1年以上」くらいだろう。0歳入園で、兄弟がいなければ、だいたいどの家庭も横一線だと思う。

ではなぜ? これはたぶん間違いないと思うんだけど、「同一指数世帯の優先順位」のうちの「階層低位順」、つまり我が家の世帯年収がほかの世帯に比べて低かったからだろう。 

それから、あとで知ったことだけど、第2希望の園は二次選考で0歳児の枠を数名分増やしていた。(区ではちゃんと情報を出していたけど、気が緩んでいた私はノーチェックだった)

そこに「同一世帯の優先順位」で有利な我が家がうまくはまったのだと思う。

 

短所が長所?的な部分と幸運の巡り合わせで、娘は0歳から認可保育園に通えた。

保活をしていた頃は、1〜2年は認証園でも仕方ないと覚悟していたけど、実際に保育費の話となると年間で数十万円の違いが出る。

「宝くじが当たったようなものだね」と夫婦で話すことがあったけど、やっぱり限られた人たちだけが恩恵にあずかる今の状況はなんとかしてもらわなきゃね。

世帯年収が高いほど認可園に入りにくい状況だけど、高収入ママにも不公平感なく安心して保育園を使ってもらえるようにしないと、仕事辞められちゃったら結局は税収が増えないわけじゃん。

認可園に入れなかったときの受け皿になる認証・認可外の保育料の補助をもっと増やして、認可園とそれほど変わらないくらいにできないのかな。

認可保育園をもっと増やすにも、保育士が足らなきゃやっていけないんだから、国は保育士の給与2%アップなんてケチくさいこと言わないで、がっつり上げてほしい。

それで保育料が上がることになっても仕方がないと思う。(限度があるけど)

だって一日8時間以上×20日間も子どもたちを見てくれてるんだよ。毎日散歩にさまざまな遊び、バリエーション豊かな昼食と軽食、トイレの世話。。保育園が子どもたちの第2の家だし、保育士さんに育ててもらっているようなもんです。

 

今年もまた待機児童が増えたとか、保育ニーズが予想以上に増えてどうのとかってニュースを目にするたびに、「女性活躍推進というわりには、まだまだ本気じゃないでしょ」と思っている。