コロナ禍のゆるキャリママ
1年半ぶりのブログ更新。
1年半前は自粛、ステイホームの世の中で、子どもの保育園も休園となった。
私が勤める未熟な中小企業でも急ピッチで在宅勤務が導入され、出社と在宅勤務のハイブリッド体制は今も続いている。
在宅勤務はやはり良い。2年前には想像できなかったから、夢のようだ。
通勤や支度の時間がカットできて、フルタイムで仕事ができる。
それに、クライアントとの打ち合わせもオンラインで行うことがほとんどになり、移動に費やしていた時間も業務にあてることができるようになったことで、結果的に終業時刻も早くなった。
何より体力的に助かっている。繁忙期や師走はクタクタで家のこともおろそかになりがちだったが、在宅勤務ができるようになってなんとかバランスがとれている。
しかし正直に言うと、私の生産性は上がってないと思う。むしろ下がっている?
家にいるとどうしても主婦の血が騒いで、家事や育児をしながら仕事してしまうことが多いのだ。
それに労務管理体制が無いに等しいので、さぼろうと思えばさぼりたい放題だ。
私の「ある在宅勤務の一日」
- 子どもを送りだしたあと、朝食。洗濯
- 9:30~ 仕事開始。合間に掃除など。基本テレビはつけっぱなし
- 13:00~ スーパーへ買い出し。昼食(近所の店にランチに行くこともある)
- 14:00~ 仕事
- 15:00 子ども帰宅(学童に行かない日)。おやつ、宿題の面倒を見ながら仕事
- 17:30 学童へお迎え(学童に行く日)
- 18:00~ やり残した仕事があれば作業。夕飯の支度
テレビを見ながら、家事・育児をしながらの「ながら仕事」では当然集中力が続かない。
それに、「ながら仕事」をしていると時間が経つのが異様に早い。「えっもう13時⁉ まだこれしかできていないのに」と思うことがしょっちゅうある。
出社日数などの規則もとくにない。各自で仕事の状況を見ながら出社日を決めている。
私は集中して作業しないといけない案件があるときや、会社の機器を使って作業をしたいときは出社する。あとは運動不足の解消や気分転換もかねて、だいたい週に2回程度の出社頻度だ。
在宅で仕事するようになって気づいたのは、ほどほどのコミュニケーションの大切さだ。
出社して周りに上司や同僚がいれば、業務のちょっとした不明点もその場で解決するし、クライアントからの無茶ぶりやキャパオーバーでテンパったときも、すぐ相談できる相手がいるだけでだいぶ救われる。
会話の中から、お互いに今何に取り組んでいて何が大変なのか、何か役に立つことは無いのか、情報交換ができることのありがたさ。
それに、子育て中だと、子ども相手ばかりでなくて大人(それも家族以外)とおしゃべりするだけでも息抜きになる。それが仕事の話であっても。
Zoomでチャットもできるけど、その場で声をかける方が私にとっては気兼ねがなくていい。
社員の出社日がバラバラだし、打ち合わせのオンライン化で同僚や上司と一緒に行動することはめっきり減ったが、たまに出社日が重なった日は気の合う同僚をランチに誘って、仕事やお互いの近況を語り合っている。
オーブン料理に挑戦
コロナのせいで今年のゴールデンウィークは遊びに行けなくなったが、せっかくだから美味しいものが食べたい。
ネットやテレビでもお籠りグルメネタで盛り上がっていて、とくにNHKの「プロフェッショナル」の企画が良かった。
料理人たちが自身で撮影した在宅おすすめ料理映像を紹介するのだが、私が崇拝するタサン志麻さんはやっぱりわかりやすくて再放送もしっかり見てしまった。
志麻さんが紹介したのはローストビーフだが、この連休は前から作ってみたかったパテ・ド・カンパーニュに挑戦した。
外食時にメニューにあればつい注文しちゃうし、デパ地下でもショーケースの中にあれば立ち止まって見ちゃうくらい好きで、「ああ好きなだけ食べたれたらなあ」と思ったのがきっかけ。調べてみたらオーブンがあれば家でも作れそうだ。
実は最近まで家にはオーブンがなく、あたため機能だけの電子レンジとトースターでやりくりしていた。
フランスではオーブンを上手く使い、肉や魚をポンと入れて調理している間に子どもの相手をしたり他の仕事をしているらしい。
それに、上司からもオーブンは便利だと勧められていたので、12月にオーブンレンジに買い替えた。
クリスマスは初めてチキンをオーブンで焼いてみたが、皮パリ肉ジューシーでめちゃくちゃ美味しかった。
パテ・ド・カンパーニュの話に戻るが、参考にしたのは「きょうの料理」のこちら。
パテ・ド・カンパーニュ レシピ 荻野 伸也さん|【みんなのきょうの料理】おいしいレシピや献立を探そう
まずは材料の調達だが、鶏のレバーが近所のスーパー2軒を回っても無かった。時間帯が悪かったのか、もともとあまり仕入れないのか。
翌日たまたまオオゼキに早い時間帯に行ったら、内臓系が豊富で、鶏レバーも銘柄ものがあったりで、選ぶことができた。
いよいよ調理だが、はじめに「レデュクション」なるものをつくる。たまねぎ、パセリ、マッシュルーム、にんにくのみじん切りを炒めて牛乳で煮詰め、ハンドプロセッサーでペースト状にする。1日目はスタートが遅めの時間だったので、ここまで。冷蔵庫に入れて寝かせる。
翌日、鶏レバーをハンドプロセッサーでペースト状にし、豚ミンチ、レデュクションなどを加えて手でよく混ぜ合わせる。
はじめはかなりゆるく、不安になったのだが、ボウルを氷水にあてて混ぜてみたらだんだん手ごたえが感じられるようになってきた。粘り気が出るまで一気に混ぜる。
耐熱のガラス容器に流し込み、湯をはったバットにのせてオーブンで蒸し焼き。レシピでは60分だけど、私は60分後に様子をみて、あと20分焼いた。
肉汁がかなり出ていたが、アルミホイルの上から缶詰などで重しをおいて冷めるまで置いておく。そのあと冷蔵庫に入れて1日待つ。
さあ実食。一口食べてみると、ん?…ハンバーグ?と一瞬思ったが、ふんわりレバーの後味。美味しいじゃん!上出来!これが毎日食べられるとは幸せ。
まだまだオーブンを使いこなせていないが、よく作るのは、鯛とじゃがいも、ミニトマトのオーブン焼き。オリーブオイルと塩をきかせたシンプルな味だけど、鯛がほくほくしてじゃがいもともよくあって美味しい。
パテ・ド・カンパーニュ計画を思い立ってから半年近くかかったけど、やっと実現できたのも、思いがけずコロナ禍でありあまる時間と少しの心の余裕ができたからか。
災い転じて福となすー。いや、もちろんこの先不安ばかりだけど、在宅勤務やテイクアウトなんかもこれを機に定着して、もっと暮らしやすくなることを期待している。